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中学生の頃からの起立性調節障害の傾向がある、17歳女性の早期改善例

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中学時代より、朝の起床はつらかったと。

性格的には、元来真面目でマイナス思考もあり、確認行為が3~5回あることもあり。

R5.7月には、失恋もあり、感情的に不安定で、不眠や夢を頻回に見るようになる。

高校3年になるが、勉強が1時間の集中が限度、昼寝すると起きれない、夕方に元気になるとのことで、

R5.9月に当院初診。

採血結果は、

AST/ALT=15/8 重度のビタミンB6不足

LDH=144 ナイアシンアミドの活性低下

BUN=8.8 タンパク不足

TGと総コレステロール 39/168 低血糖やエネルギー不足の存在を示唆

フェリチン=33 鉄欠乏

 

デエビゴ2.5mgやフェルムカプセル100mgで開始し、プロテインも15gずつで開始。

ビタミンC2gとナイアシンアミド1500mgはサプリメントで処方し併用。

10月 頭痛やふらつきはましになる。ビタミンBの不足が気になるので、追加。

11月 昼間の眠気が気になる。食欲が戻り、やっと食べれるかと。

眠気は、低血糖の注意(糖質制限)や、間食指導(チーズ、ナッツ、するめ、ココナッツオイル、ココナッツチップなど)

またエネルギー不足も考えられるので、ビタミンBの積極的な昼の内服も指導しました。

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比較的短期間に改善できたのは、プロテインや内服遵守のおかげでしょう。

同年代でも、回復まで時間がかかるお子さんもあり、原因として糖質過剰や、胃腸の粘膜トラブル、食物アレルギーの存在を

考えています。

糖質制限や、毎日同じものを食べないようにローテーションすること、あるいは食べない日を週に2日作ることなどと、

早期に、ビタミンAやビタミンD、EPAの併用なども必要な症例もあるかと、最近は考えています。

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by nakasone | 2023.11.15 |