ADHDの7歳の男児の栄養療法改善例
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7歳の男児
ADHDとの診断あり、投薬を受けている。
集中できず、多動で授業が受けれない。
すでに母が栄養療法の本で勉強。
プロテイン、ナイアシンフラッシュフリー、ビタミンC、ビタミンB、鉄、マグネシウムなど開始している。
R4.7月初診。大暴れで、大人3人がかりでの採血。
結果は、
AST/ALT=35/19 運動で筋肉より酵素逸脱で、高値
BUN=15 タンパクはいいかも
尿酸=2.7 抗酸化力、ストレス耐性の低下
フェリチン=66 UIBC=258 MCV=84.3 鉄不足まだありそう
亜鉛/銅=80/103 逆比で 有害金属の排泄に影響
グリコアルブミン=12.6 低血糖
R4.11月 多動がまだ多く、Mg増量したと母。ナイアシンアミドや、NAC(Nアセチルシステイン)
微量ミネラル(セレン、亜鉛、マンガン、クロム配合)追加を提案。
採血結果は、
BUN=14.7
フェリチン=91 UIBC=237 MCV=86.7 ちょっと上昇
尿酸=2.6
R5.2月 ノロウイルス感染。グルタミンを追加したと。
BUN=18.5
フェリチン=222 UIBC=239 MCV=87.5 急性炎症で一過性にフェリチン上昇
亜鉛/銅=105/148 急性炎症で銅高値
尿酸=3.2 少し上昇
R5.7月
すっと採血できる。母が軽く手を添える程度で。
「やっと45分の授業を受けれるようになりました!」と感涙されておられました。
採血結果は、
AST/ALT=54/61 やや脂肪肝も、高タンパクのために揚げ物をあげていたとのこと。
BUN=16.3
尿酸=3.0
フェリチン=100 UIBC=190 MCV=85.1 まだ鉄不足ありそうも、赤血球の質が改善
亜鉛/銅=179/98 1:1に近づくのが理想なので、亜鉛は減量を提案
グリコアルブミン=12.4 まだ低血糖
お母さんが自力で、ほぼ治してしまいました!
私は経過途中で、採血結果から栄養の追加をアドバイスしただけでした。高額クリニックではありません!
貧血が治りが悪いのは、このお子さんは、重金属の問題が隠れていると推測しました。
尿酸値低値、亜鉛低値より、抗酸化力低下、重金属排泄能の低下(グルタチオン低下、メタロチオネイン低下)と判断しました。
ビタミンBも、できればメチル化されたものをアドバイスしていましたが、部分採用でしたね。汗 メチル葉酸やメチルB12です。
もうしばらくは必要でしょうね。