気分が安定し、就労も継続できている30代の女性の例
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30代の女性です。
学生時代より漠然とした不安があり、新たな環境になじむのが大変で、その都度努力してきたと。
社会人になるが、パワハラあり半年で退職。同じ頃、抗うつ剤の内服が開始。
転職するが、不安はついて回り、突発性難聴も発症。デパス内服。
服薬しない時期もあるが、27歳時に突発性難聴再発。
32歳から現職も、頭痛がひどく、不安で夜中に覚醒する、仕事中に急に悲しくなり涙がでることもある。
鎮痛剤を月に15回も内服する。仕事もひどいときは休んでしまう。
コロナの影響で、マスクやガードでの閉塞感が、何とも言えない恐怖心を覚える。
R4.3月当院初診。
採血結果は、
ALT=13 LDH=154 ビタミンB6、ナイアシン不足
フェリチン=25 鉄不足
血清亜鉛/銅=79/106 逆比で不足 ノルアドレナリン優位となり不眠
グリコアルブミン=16 1.5AG=15.7 食後高血糖
BUN=19.2 脱水や異化亢進で一見高値
TーBil=1.2 酸化ストレス亢進
早速、ビタミンB、ビタミンC 鉄は18mgから腹部症状を見ながら増量予定。
タンパク質指導も開始。
5月 落ち込みはましも、頭痛は変わらない。肩こりも尋常ではない。
仕事中の焦燥感を感じる。精神的ストレス、活性酸素が多く発生として、ビタミンC ビタミンE追加。
6月 月経後に頭痛がひどい。ビタミンCとビタミンEの増量。マグネシウム追加。
9月 体調はましも、仕事が気になると不眠。頭痛はましと。
採血は、
ALT=13 LDH=141 ビタミンB6、ナイアシン不足はあまり変化なく不足
フェリチン=54 鉄不足はやや改善
グリコアルブミン=15 1.5AG=10.6 血糖は改善 1.5AG低値はまだ糖質過多か
BUN=16.9 脱水補正でましに
仕事のストレスで、どうしても甘いものがなかなか離れないと。加工品を避けて、発芽玄米や干し芋の活用も提案。
10月気分は安定していることが多い。頭痛はあり。ナイアシンアミド追加。
R5.2月 頭痛ましになる。
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糖質制限や、タンパク質の増量、が徹底できていないため、治療に時間がかかったケースです。
今までにない気分の安定感はあるようで、サプリメントは継続されています。
仕事の対人ストレスがかなり強い業種であるのに、休むことなないようです。
この方は、ナイアシンアミドが吐き気で規定量飲めなかったため、頭痛などが回復遅延した印象です。