アレルギーと発達障害について その⑧ 喘息、免疫の乱れ
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御覧頂きありがとうございます。
今日は10月7日、雨が寒さを一層体感させる1日でした。明日から3連休の方も多いのか、神戸の夜は、お店も賑わう所も多かった印象です。
では引き続き、「Healing the New childhood Epidemic」(子供の新たな疫病を治す)を翻訳、要約していきます。
ここ20年の喘息の顕著な増加は、他の小児の疾患である自閉症、ADHD、アレルギーと足並みを一緒にする。
これらの4つの疾患の増加は、偶然の一致ではない。以下の4つの根本原因により生じる。
1環境と予防接種より毒素暴露の増加。
2重金属の蓄積、栄養不足による解毒機能の低下。
3解毒しずらい遺伝的脆弱性。生活スタイル・環境悪化への脆弱性。
4免疫系、消化器系、中枢神経系の機能不全。
喘息と4つのA疾患(自閉症、ADHD、アレルギー)の関係性
自閉症スペクトラムの子供は、アレルギーを持っていることが多く、喘息の有病率も高い。
妊娠中の喘息やアレルギーの罹患は、自閉症のリスクを2倍にする。
喘息の子供は、注意力の低下、他の子供との対立など、ADHD的な特徴を有することが多い。
77%の喘息の子供は、胃食道逆流症(GERD)を持ち、これは食物アレルギーによるところが大きい。
喘息の子供は、他の子供と比べて300%も肥満も合併しやすく、炎症が状態に関与している。
喘息、甲状腺機能低下症、アレルギーは、自閉症の子供に最も合併する疾患である。
免疫について
少々専門的ですが、ヘルパーT細胞について触れておきます。
Th-1細胞:細胞性免疫。病原体を直接叩く、あるいは他の免疫細胞に攻撃するようにメッセージを送る。
感染細胞を攻撃することもある。
Th-2細胞:B細胞に抗体を作るようにメッセージを送る。この抗体が病原体を攻撃する。Th-2細胞は、感染細胞には入らない。
両者は共同して働くことが重要であるが、いつもそうなるとは限らない。
Th-2過剰となっていることが多く、これはストレス、イースト過剰増殖、毒素の存在が挙げられる。
水銀、鉛、アルミニウムがTh-2優位としてしまう。免疫機能を損ない、あるいは過剰反応を誘発し、結果としてアレルギー、免疫低下、自己免疫疾患となる。
Th-2過剰は、花粉、小麦、牛乳など攻撃しなくていいものに過剰に反応するようになる。
喘息は、Th-2の乱れに起因するものである。しかし、これを是正することは容易ではない。
広範囲の治療、デトックス、免疫を取り戻すアプローチが必要である。