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アレルギーと発達障害について その⑤ 扁桃体と視床、感覚処理について

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愛と恐怖について

愛情は、最も脳が発達している前頭葉に局在し、一方で、恐怖心は、原始的な脳の部位である扁桃体に由来する。

扁桃体の主な役割は、生存するために、恐怖体験を全て記憶することにある。

自閉症の人は、扁桃体のサイズと活動性に異常が認められる。

例えば、高機能自閉症の人の50%は、パニック障害や、深刻な不安障害を合併する。

また社会不安障害、恐怖症、全般性不安障害、睡眠障害、強迫性障害として現れることもある。

過活動の扁桃体は、近傍の視床を通じて他の脳部位とつながり、大きな損害を与えることになる。

視床は、感覚情報の集中砲火(目、耳、鼻、味覚、触覚)を遮断する役割を果たす。

自閉症の方は、視床が縮小し、視床の機能が十分に果たせない。これは、情報の洪水にさらされることを意味する。

上記のために、単純で反復的な行動への欲求が高まることなる。

視床はさらに、記憶・感情・注意の処理中枢である。

視床は、運動機能を制御する。不器用さや、協調運動が苦手となる。

視床は、神経伝達物質の適切なレベルの維持に関与し、特に抑制系のセロトニン、快楽因子のドーパミンに関与する。

この先生は、セクレチンの注射をするようですが、慎重投与のようです。

 

 

 

 

by nakasone | 2022.09.28 |