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アレルギーと発達障害について その④ フォスファジルコリンやグルタチオン、炎症について

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前回に引き続き、要約していきます。

フォスファジルコリンについて。

フォスファジルコリンは、レシチンに含まれ、脂肪が血中に溶けやすくする。

思考や記憶を司る、アセチルコリンの前駆体である。アルツハイマー型認知症にも利用可能である。

また、神経全体の助けとなり、ミエリン形成(神経細胞の絶縁体、神経電気信号の高速化)、神経回路の繋がりに役立つ。

また胎児期に、自閉症の発症にミエリン欠乏が認められ、神経回路の短縮化が生じると考えられた。(MS:多発性硬化症も同様の所見)

ミエリンが増加すれば、脳と体の機能回復に寄与すると考えられる。

また細胞膜の機能改善に寄与し、健康な栄養の細胞内への流入と、毒素の細胞外への排出を改善することが予想される。

 

グルタチオンについて

グルタチオンは、自閉症に対する大きな生物学的武器の一つである。 重金属の解毒に関与する。

また強力な抗酸化物質であり、活性酸素からのダメージを防ぐ。

炎症性の活性酸素は、パーキンソン病、心疾患、ガン、関節炎の重大な原因となる。

 

炎症と自閉症の関係

1慢性的、持続的脳炎症は、自閉症と密接に関係がある。

2免疫システムが、脳の炎症を引き起こす。サイトカインやケモカインの異常な産生が原因。

3炎症は脳へダメージを与え、破壊する。

4炎症は、神経伝達物質の中でも、ドーパミンを特に妨げる。ドーパミンは気分の向上や、身体機能に関与する。ADHDにも関与する。

5炎症は、脳細胞から毒物の排泄を妨げ、さらに炎症を引き起こす。変性のスパイラルとなる。

 

 

by nakasone | 2022.09.28 |