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~男性のパニック障害~

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50歳代の男性の方は、社会的・家庭内でも過渡期にあり、ストレスや緊張・心配が、体に現れることが多いですね。

早速改善された方を紹介します。

50代後半の男性です。数年前より胸部圧迫感や呼吸苦を感じることがあった。

数年前より仕事が過渡期で、繁忙であったようです。出張で遠方に行く際、新幹線利用時に呼吸苦を中心としたパニック発作があり、途中下車・救急受診も経験。

内科や心療内科で、安定剤やレクサプロの処方を受けましたが、内服が合わず相談も兼ねて当院初診。

メイラックスとスルピリドを処方し、経過見ることに。採血結果は、AST< ALTの脂肪肝傾向、LDH

=150でナイアシンの活性低下、BUN=13.1とタンパク質不足なので、糖質制限とタンパク質摂取指導を行いました。

またTSH=2.2、抗サイログロブリン抗体=73.4と高値のため、潜在性甲状腺機能低下の可能性があり、今後の採血のフォローを指示しました。

処方のみでは、パニック発作が軽減しないため、またSSRIなどの抗うつ剤は希望されなかったため、ビタミンB150mg ビタミンC3000mg ナイアシンアミド1500mgの摂取を推奨・開始。

また湿疹や鼻閉症状もあり、ビタミンDも追加。

アレルギー傾向もあり、グルテンカゼインフリーも説明し、出来るだけ頑張るようにアドバイスしました。

5ヶ月後には、予期不安は軽減も、鼻閉が気になるためビタミンA追加。

7ヶ月後には、満員電車も乗れるように。鼻も通気が良くなったと。

新幹線は苦手でしたが、近隣から徐々に慣らしていると。処方もメイラックス0.5mgのみで推移。

12ヶ月後には、遠方への出張もこなされ、鼻閉も改善したため、一旦終診となりました。

回復に時間がかかりましたが、内服なしになったことは理想的な展開と言えそうです。

罹病期間が長かったので、もう少し早めに治療していれば、治療期間も短縮できたでしょう。

パニック障害は、予期不安から日常生活に支障をきたす反面、通勤など行動パターンはなかなか変更できないので、本当に皆様思い悩まれます。色んな科をまわって、最終的に心療内科にたどり着く方も多いです。

ひとりで思い悩まれず、人に打ち明けることで心も軽くなります。お気軽に、ご相談下さい。

最後までお読み頂きありがとうございます。

~今週の海浜ハートケアクリニックの花~

 

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海浜ハートケアクリニック
院長 仲宗根 敏之
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by kaihin staff | 2019.10.16 |