割り切り力のススメ 第2章その(3)
週末ですね。皆さまお疲れ様です。
ご多分にもれず、私も疲れが出ております。
私のウイークポイントである頸部、首こりが顕著です。いわゆるストレートネックですね。
首の付け根や、耳の裏の骨の出っ張りを圧迫したり、首を左右に負荷をかけながら曲げることも有効です。
「呼吸」を意識しながらのストレッチは、更に効果的ですよ。
パソコン作業や、首の長い女性は特に気をつけましょう。
それでは第2続きを掲載させて頂きます。
⭐️尊敬する上司の指示に応えきれず悩む
Cさん(30代、女性)もそんなひとりでした。真面目で完璧主義、上司からの指示に対応しきれず、心身ともに疲れきっている……というところは、Bさんと共通していましたが、違っていたのが、
「とても尊敬できるすばらしい上司で、できる限り期待に応えたいのにできない」
と、悩んでいる点でした。
私は、女性は特に「自分のために、うまくサボって、逃げることも大事」と考えています。
なぜなら、月経、妊娠、出産を担う女性は医学的に見て、男性よりも「身体的負担の多い性」と言えるから。月経前はホルモンの影響で腰痛や頭痛、だるさを感じたり、感情的にもなりがちだったり、PMS(月経前症候群)の症状がひどい人もいますから、それだけでも大変です。
「何でも一生懸命に立ち向かうのではなく、時には手を抜くことも大事ですよ。ただでさえ女性は大変なのですから、自分を第一に考えていいんです」
そう言うと、ほっとする表情を見せる女性は多いものです。
ただ、Cさんの場合、上司への尊敬の念から、
「そうやって、手を抜いたりしたら、上司に嫌われてしまうのではないか」
という心配があるようでした。
日本人女性に顕著な傾向として、協調性を重視するあまり「断れない人」「ノーと言えない人」が多いように思います。
周囲に気をつかい続け、自分がしたいことは何ひとつしないまま燃え尽きてしまう。そんな状態で、私のところへたくさんの方がいらっしゃいます。
「今のままの心身ともに疲れきった生き方と、嫌われ者になっても自分を大事にする生き方、どちらのほうが楽しく生きていけると思いますか?」
私はいつも、そう問いかけます。
また、「嫌われ者になっても」と言いましたが、自分を優先したくらいで、嫌われ者になることはまずありません。
大事なのは自分。自分がするべきことだけしっかり責任を持って行えば、後のことは二の次、三の次でいいのです。
「いつまでにすればいいですか?」と聞き、時間的に無理な場合は断ってもいいのです。それはあなたの自由です。
ただ、その際、言葉遣いはあくまでも「ソフトに」というのが非常に重要です。相手に不快な思いをさせることなく、納得してもらうためなら、適度な嘘もついていいと思います。
断る理由として、会社の社風などもあるとは思いますが、女性なら、特有の問題を出すことは有効でしょう。貧血、月経痛がひどい、腹痛、通用しなければ子宮筋腫、子宮内膜症がひどい、医師から過労は避けるように言われている、などです。
男性の場合は、肝臓の数値が高く疲れやすい、血圧が乱高下しやすい、血糖値の変動が激しい、ストレスで尿路結石の疼痛が出る、医師から過労は避けるように言われている、までは「嘘も方便」でいいのではないでしょうか。
ポイントとしては、「自分が悪いけど、相手からは責めづらい内容」とお考えください。
〈割り切るためのヒント〉
① 「すべての要望には応えられない」ことを知る。断るときはあくまで「ソフト」な言い方で。
② 上手に逃げるために、体調などを理由にした適度な嘘を自分に許す。
⭐️コメントです。
他人の顔色を伺ってしまう、自分の言いたいことが言えない女性で、誰にも言えず悩まれて来院される方は、非常に多いです。
できれば、女性はしなやかに、かしこく、したたかに生きて頂きたいですね。
冷静に考える一助になれればとの思いで、診察しております。
診察室に、秋のお花を飾っています。生花を飾ると、気が巡るような気がしますね!
海浜ハートケアクリニック
院長 仲宗根 敏之
〒654-0045 兵庫県神戸市須磨区松風町5丁目2-33
JR須磨海浜公園駅クリニックモ-ル103号
TEL:078-733-3701
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※(心療内科・精神科)パニック障害・不安神経症・不眠のご相談は当院へ
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