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夫との不和が原因で、パニック発作や疲労感、肩こり、倦怠感が栄養療法で改善した50台女性の例

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国家資格を持つほど優秀な50台女性。

夫との不和やコミュニケーションが取れないことが重なり、パニック発作を呈するように。

予期不安があり、人との約束や電車・人混みが苦手に。不安感やそわそわ、肩こり、疲労感が取れない。

近医で抗うつ剤を処方されたが、効果は乏しかった。抗不安剤はある程度効果があったと。

2年前から栄養療法(オーソモレキュラー療法)を知り、プロテインやサプリメントの摂取あり。

アドバイスを求めて、R5.5月当院初診。

初診時の採血結果は、

AST/ALT=22/22 ビタミンBはいい感じ

( ALT:アラニンアミノトランスフェラーゼ 補酵素であるビタミンB6不足すると低値に 20/20ぐらいが理想)

LDH=214 ナイアシンもまずまず

総コレステロール=235 優秀

(コレステロールはアセチルCoAから作成される。エネルギー不足でコレステロール低下)

BUN=18.5 タンパク質代謝も優秀

ヘモグロビン/MCV=13.9/90.5 軽度鉄不足がありそう。MCVが理想的には95前後ほしい

フェリチン=66 鉄貯金もかなりいい感じ

TIBC/UIBC/血清鉄=309/201/108  かなりいいバランス 

亜鉛/銅=84/125 唯一の突っ込みどころ、亜鉛不足、マグネシウムなどミネラル不足

グリコアルブミン/血糖値=16.2/107 血糖値はやや高めの印象(14.5ぐらいが理想)

1.5AG=13.5 食後高血糖ありそう 18をカットオフラインとして

糖質制限気味にするようにして、便秘もあるので、マグネシウムの追加を推奨。

ビタミンE 400~800単位、ビタミンC3g ビタミンB群複合体 100mg ナイアシンアミド1.5g 鉄36mg 亜鉛50mg グリシンマグネシウム300~600mg /1日量で開始。

前医のリフレックス30mg眠前は継続。

R5.6月 予期不安はない。意識せず行動できる。 ただ疲労感は残る。肩こりや全身がこると。

ナイアシンアミドの増量、1日3gを指導。

R5.7月 リフレックス22.5mgへ減量

R5.11月 夫との相性は変わらないが、気持ちの切り替えが早くなった。体の疲労感が取れやすくなった。

リフレックス7.5mgまで減量可能に。

R6.6月 夫と別居へ。早期覚醒があるため、メラトニン3mg併用を推奨。

R6.11月 リフレックスは抜けれたと。疲労感が軽減できた。

同時期の採血結果は、

AST/ALT=25/25 ビタミンB活性かなりいい感じ

LDH=239 ナイアシンもかなりいい(運動あるかも、元気になった人は運動します)

総コレステロール=218 200前後で理想的

BUN=17.5 タンパク質代謝 合格点

ヘモグロビン/MCV=13.2/92.3 理想値に近づく

フェリチン=177  鉄減量か一旦中止を 

亜鉛/銅=139/140 1:1で理想的な範囲

グリコアルブミン/血糖値=16.1/87  血糖値は高めの印象で、糖質制限できれば。交感神経優位もあるか。

1.5AG=9.8 食後高血糖ありそう 糖質制限の必要は残る。


「先生が栄養療法やってくれて、本当によかったです。薬を飲み続けていたらと思うと・・・」

その言葉を最後一旦診察は終了としました。うれしい反面、また患者さんが減りました。笑

心理的、社会的なストレスがメインと捉えられがちな方にも、栄養療法の導入により、気分の切り替えが容易になる、思考が柔軟になる、

行動的になれる、などはよく経験します。もちろん、パニック発作や全身の疲労感の改善にもです。


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by nakasone | 2025.01.28 |