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イライラが強いうつ状態が疑われたが、血液検査によって副甲状腺機能亢進症が見つかった例

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60歳女性。

認知症の実母の介護を7、8年行い、抑うつ感やイライラが強くなった。

肩こりもひどく、接骨院に通っていた。

R8.2月頃より、布団から起きれなくなり、些細なことでも涙が出るようになった。

日常のことも判断しずらく、疲れやすく過眠傾向もあり、行政機関へ相談。当院紹介となった。

 

R8.3月初診時の問診のみでは、焦燥が強いうつ状態が疑われました。

採血結果は、

BUN/クレアチニン=22.8/0.73 脱水あり。

Hb/Ht=12.4/39.6 HtがHbの3倍以上あり、脱水所見。

カルシウム/リン=12.5/3.1 高カルシウム血症あり。アルブミンで補正しても高値。

(アルブミン=4.5)

すぐに、PTH(副甲状腺ホルモン)と、ビタミンDを追加オーダー。

PTH(副甲状腺ホルモン)=60.3 基準値は10~65 上限いっぱい

25OHビタミンD=14.1 ビタミンD過剰はなし。

以上より、副甲状腺機能亢進症が疑われたため、専門医に紹介。

後に、患者様より感謝の報告を頂きました。


初診の患者さんの中には、「血液検査で、何がわかるんですか?」と怪訝そうにされる方もいますが、そもそも精神科疾患の診断は、身体疾患がないとの前提で成り立ちます。

おそらく、一般心療内科ではミネラルをここまで測りませんので、不要なお薬を投薬されることになっていたでしょうね。

原発性副甲状腺機能亢進症|一般の皆様へ|日本内分泌学会

 

by nakasone | 2026.03.27 |