アレルギーと発達障害の関係について
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Healing the New chilidhood Epidemics (新たな子供の疫病を治す)という本があります。
著者はKennth A. Bock,MDという方です。この著書では、私には衝撃的でしたが、喘息・アレルギーと自閉症・ADHDとの根本原因の類似性について言及されています。
私の臨床経験においても、発達障害(自閉症スペクトラム障害やADHD)や起立性調節障害などで、通年性のアレルギーやアトピー疾患、喘息がある方が非常に多い印象があります。
なぜ両者は相関するのか、要約させて頂きます。
これらの疾患は、代謝機能不全や毒物の蓄積が原因であり、克服可能であること。
気管支喘息を誘発する多くの要因は、自閉症やADHDを引き起こす要因と同じであること。
原因と改善方法が、4A disease(アレルギー、自閉症、ADHD、喘息、以下略称)で似ていること。
生まれながらにして、自閉症症状を呈すること(従来の古典的な自閉症)は、稀であること。つまり、後天的な要因が考えられること。例:水銀問題
ここ20年で、自閉症は1/2500~1万から、1/150~166人の有病率となり、15倍の増加であること。
ここ20年で、ADHDは400%の増加であること。喘息・アレルギーは300%増加していること。
自閉症は精神疾患というカテゴリーではなく、身体的害が脳に及ぶこと。具体的には、毒性物質、ウイルス、未消化のタンパク質、炎症、自己免疫による脳への攻撃などがある。
特に繊細な子供の消化管、免疫システムを直撃する。
著者が考える、自閉所の3側面とは、免疫機能・消化管機能・中枢神経系へのダメージであると。
4つの災害級の環境変化について
①水の汚染、大気汚染(石炭燃焼に伴う水銀、鉛による知能低下、ディーゼル排気、煙突など)、海洋汚染(週に1回以上はツナを食べないこと)
②栄養状態の悪化。1980年より、必要な栄養素の摂取は減り続け、代わりに不健康な食事(ファストフードや加工品)の増加。
③予防接種の増加。アメリカでは、1991年から比べて、接種が2倍になっていること。
④解毒機能の低下。毒物は、子供の体で10~15年蓄積し、2つの解毒機能にダメージを与える。メチレーションとsulfation(硫酸化)であり、水銀排泄などに関わる。メチレーションを改善し、病態改善することを著者は、”メチレーションの奇跡”として、強調している。
水銀は、ウランの次に地球上で毒性が強い物質。中枢神経に居座ることで、ダメージが大きいこと。
子供の弱っている免疫機能に対し、期間を開けずに接種することで、免疫機能へダメージが生じる。自己免疫疾患となり、脳を攻撃すること。
上記の①~④複合的な要因が、現在の大きな問題であること。
長文になりそうなので、次回にさせて頂きます。