〜うつヌケ〜
田中圭一さん著の「うつヌケ」は、単行本と電子書籍を合わせて、33万部を超えるベストセラーになりましたね。
うつを「治った」ではなくて、うつトンネルから「抜けた」という表現が新しいです。
著者自身の、葛藤と回復への体験をユーモアを交えて、わかりやすく描かれています。
著者が出会った精神科の宮島先生が書いた本、「自分の「うつ」を治した精神科医の方法」の中で、「薬というのは、鳴り響く火災報知器は止めるけど、火元までは消せない。」とあります。「減薬」という、今の医療の流れにも当てはまりますね。
トンネルを抜けるためには、調子のよい時に、自身の知識を蓄えて、多方面から原因を考える必要もあるそうです。
色々な情報を集めた著者は、自分の精神状態と気温をグラフ化し、気温差の激しい時期に、気持ちが落ちやすいという原因を発見します。つまり、気温が安定していれば大丈夫ということがわかったのです。正体が掴めたんですね。
そこからは、うつトンネルから抜け出すのはとてもラクだったそうです。
著者は、「うつは、性質がはっきりした妖怪。付き合い方がわかれば怖くない。抜け方はそれぞれ、出口は必ずある。」と述べています。
もう一つ、アファーメーションが、気持ちを上向きにするには大変有効だったそうです。
朝目覚めた時の顕在意識と潜在意識の境界が曖昧になっている時に、「自分が好き」「うまくいく」など肯定的な自己暗示をかけたり、自分を褒めるとよいそうです。
最初はなかなか難しいかも知れませんが、まずとりあえずはやってみることが、自分を変える変化に繋がるかもしれませんね。
海浜ハートケアクリニック院長の著書「割り切り力のススメ」も、解決の糸口を見つける為の知識本の一つとして、活用して頂けたらと思います。
「ガマンしないで 抱え込まないで 心を開いて」
ひとりで抱え込まず、まずは誰かに話してみる。解決の糸口は、どこかにあるはずだから。。という想いを込めています。
海浜ハートケアクリニック
〒654-0045 兵庫県神戸市須磨区松風町5丁目2-33
JR須磨海浜公園駅クリニックモ-ル103号
【お問い合せ】078-733-3701
※(心療内科・精神科)パニック障害・不安神経症・不眠のご相談は当院へ
━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-