ブログ | 海浜ハートケアクリニック

雨が多いですね。外来に来られる方も、体調を崩しがちです。

神経が敏感になっている方は、外部環境変化にも適応しずらいのかもしれません。

でも敏感さも状況によれば、いい面もありますよ、とアドバイスします。サービス業に向いてますよ、管理職向きですよ、などなどです。
さて第1章はこれで最後です。よろしくお願いします。

⭐️悩みの元から離れられない

ここで、なぞなぞです。「近づけば近づくほど、大きくなるものはなあに？」

答えは「悩み」です。

大きな問題を小さな問題にすり替え、カモフラージュする一方で、人は悩めば悩むほど、悩みの元にどんどんと近づいていって、悩みを大きくしてしまう、という面もあるようです。

ある50代の女性は介護生活の疲れから体調を崩してしまいました。周囲の人は介護老人保健施設の利用を提案しましたが、「自分の親なのだから、自分で介護をする」と主張して譲りません。身体的にも精神的にもいっぱいいっぱいになった挙句、とうとう入院することになってしまいました。

ハードワードで心も体も悲鳴を上げているのに、とことんまで残業をこなしてしまう企業戦士も同じかもしれません。

子どもに関するトラブルで悩めば悩むほど、子どものことが四六時中、頭から離れず、そのことしか目に入らなくなり、問題を大きくしてしまう母親もいます。
悩みは近づくほどに大きく見えるものです。

いったん割り切って、距離を置いてみる。

少し離れてみると、悩んでいた問題が意外に小さく見え、冷静に対処できる場合もあるのです。

動物には悩みなどありません。悩むのは人間だけに与えられた特権。人間として生まれたからには仕方がないと割り切るべきなのかもしれません。
その手助けになる方法をこれから一緒に見ていきましょう。
⭐️コメントです。

物事を引いて見てみる、ステップバックすることは、ストレスを軽減することに役立ちます。

かの中井久夫も、問題の三分の一は、自然に解決するすると言っていました。あまり深刻に考えすぎないほうがいいのですね。

時間薬、ですね。

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