採血で倒れた16歳高校生の栄養療法とその後
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16歳高校生
1年前から頭痛、たちくらみを自覚。
中学より登校困難となり、通信制へ。
起床困難で夕方に起き、1日1食の状態。就寝も0時に寝ようとするが、1、2時になることが多い。
R7.12月当院初診。初診時採血で、迷走神経反射で失神しそうになる。その後、待合で会計時に倒れてしまいました。
R7.12月 初診時の採血データは、
アルブミン=4.7 脱水ありか。
ALP=104 亜鉛・マグネシウム、タンパク質不足を示唆。(成長期は、250~450が基準値)
AST/ALT=17/7 ビタミンB6不足かなり深刻。
γ-GTP=11 タンパク不足を示唆。
LDH=158 目立った不足ないか、組織破壊の逸脱があるか。
総コレステロール=239 問題なし。
BUN=7 かなりのタンパク不足。
尿酸=3.5 抗酸化力の低下、エネルギー不足。低メチレーションかも。
好中球/リンパ球=67.1/26.2 リンパ球<35で交感神経優位。副腎疲労、自律神経調節障害もあるか。
UIBC/MCV/MCH/フェリチン=309/87.5/31.4/5 かなりの鉄不足、小球性低色素性貧血あり。
グリコアルブミン/1.5AG=13.6/16.9 低血糖、食後高血糖ありそう。
血清銅/亜鉛=112/104 バランスはまずまず。
TSH/FT4=3.098/0.77 潜在性甲状腺機能低下あり。甲状腺ホルモン剤投与を考慮。
プロテインやタンパク質の摂取指導、保険処方でクエン酸第一鉄50mg、シナール4錠、ビタノイリン100mg/日を開始。
R8.1月 プロテインを何個か購入した。薬も内服できる。0時には就寝するようにしている。
内服状況も良好で、タンパク質も摂取あり、エネルギー代謝向上を狙い、甲状腺ホルモンのチラージン12.5μ追加。
R8.3月 1日2食あり。
プロテインは合わない。サラダチキン、卵、プロテインバー、鍋もので工夫している。
学校は遅刻しながらも行けたと。
R8.7月
学校は普通に行けている。たまに頭痛があるが、以前よりまし。
採血検査の結果は、
アルブミン=4.7 脱水が補正されて、タンパク代謝の改善で横ばいに見える。
ALP=90 低下。元来の肝臓への負担が取れたか。
AST/ALT=21/15 ビタミンB6不足はかなり解消。
γ-GTP=15 タンパク代謝の改善で上昇と判断。
LDH=173 上昇。
総コレステロール=217 問題なし。
BUN=12.8 タンパク質の摂取はかなり頑張っている方か。
尿酸=4.3 尿酸値の上昇は、エネルギー代謝(ATP)やメチレーションがうまくいっているか。
好中球/リンパ球=65.7/26.1 リンパ球<35で交感神経優位。この辺りの自律神経の回復には時間がかかりそう。
UIBC/MCV/MCH/フェリチン=211/89.6/29.4/64 鉄不足はかなり改善。フェリチンが64までくると、かなり臨床症状は改善しそう。
グリコアルブミン/1.5AG=13.2/27.3 低血糖はまだありそう。間食指導。
TSH/FT4=2.093/0.94 前回の値よりかなり改善。基礎代謝の向上に寄与か。
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初診採血で、迷走神経反射で倒れてしまった方の事例です。
タンパク質の摂取を頑張ってくれたので、保険範囲の投薬でここまで良くなりました。
亜鉛やマグネシウム、ナイアシンアミドも利用したいですが、経過をみて判断していくつもりです。
栄養療法のキーになる、ビタミンB・鉄分補給に、当院オリジナルのサプリメントです。
医療機関専門販売レベルの内容です。宜しくお願い致します。

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